第58回うまいくだものコンクール(シャインマスカット)結果報告

農林水産大臣賞(1位)を受賞しました

9月18日に行われた、長野県のシャインマスカットの“一番”を決める「第58回うまいくだものコンクール」にて、果実の森のシャインマスカットが農林水産大臣賞(1位)を獲得いたしました。

応援してくださった皆さま、日頃から支えてくれているJAの職員、行政関係者、仲間の農家の皆さん、本当にありがとうございます。


コンクールの舞台について

長野県全域からぶどうが集まるこのコンテストは、長野県中から腕自慢のぶどうが集う、プロ中のプロが競い合う舞台。
その中で受賞できたことは、今でも信じられない思いです。


思い入れのある畑で育ったシャインマスカット

今回の受賞ぶどうが育った畑は、私が就農した時に最初に借りた150坪の斜面畑です。
機械は一切入らず、すべて手作業。効率が悪く、JAの職員からも「畑が集まったら返した方がいい」と言われた場所でした。

それでも、この地域の農村風景を守りたい、食を次世代につなげたいという思いから、畑を手放さずに愛情を注ぎ続けてきました。もし自分がやめてしまえば荒れるだろう、だからこそ守り抜きたい。そんな気持ちでこの畑に向き合ってきました。


味の決め手は“循環型農業”

見た目だけなら他にも素晴らしいシャインマスカットはたくさんあります。
それでも果実の森のぶどうが選ばれた理由は、**「味」**にあったのではないかと感じています。

その秘密は、ヤギのチーズ作りから生まれる**ホエイ(乳清)**です。
ホエイには乳酸菌や酵母菌、ヤギミルク由来のミネラルが豊富に含まれており、畑に散布することでぶどうに独特の旨みと深みを与えてくれるのです。

ヤギを飼い、チーズを作り、その副産物を畑に還元する――。
「ヤギ・果樹・チーズ」の三つがつながった循環型農業が、今回の受賞に結びついたと確信しています。

他の人が果樹の剪定から一年を始めるなら、私たちの場合はヤギの出産から果樹栽培が始まる
ヤギ、果樹、チーズのどれが欠けても、果実の森のシャインマスカットの味にはならないのです。


日々のこだわり

また、循環型農業に加えて、次のような実践も日々欠かさず行っています。

  • 土壌診断を行い、必要以上の肥料は与えない
  • 除草剤は使わない
  • 農薬をできる限り減らす

自分にとっては当たり前のことですが、改めて振り返ると「強いこだわり」と言える取り組みでした。


12年の歩みと感慨

「ただ美味しい果物を食べてもらい、笑顔になってほしい」
そんな思いだけで取り組んできた12年間。決して無駄ではなかったと感じています。

農業は天候や自然災害に左右され、どうしようもできないことも多くあります。
それでも「自然と共に生かされている」という謙虚な気持ちを忘れず、これからも美味しい果物づくりに全力を注いでいきたいと思います。


🌱 今回の受賞はゴールではなく、新しいスタートです。これからも「果実の森」の挑戦をどうぞ見守ってください。

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