
7月21日、長野県上田市でも雹(ひょう)害が発生しました。
私たちのぶどう畑でも、一部の房や葉が傷つきましたが、幸いにも雹に当たらなかった区画は元気に成長を続けています。
そのおかげで、ナガノパープルとシャインマスカットはどちらも例年以上に良い仕上がりになってきました。
シャインマスカットの生育と収穫予定
シャインマスカットは、皮ごと食べられる爽やかな甘みと香りが魅力の品種です。
現在は房の形も整い、粒もふっくらとしてきました。
収穫予定は9月中旬。ここから1か月ほどの間に、粒はさらに大きくなり、糖度も一段と上がっていきます。
「もうすぐ食べられそう」と思えるほどの状態ですが、この最後のひと月の熟成が味の決め手。
本来であれば、昼夜の寒暖差が大きい信州の気候が甘みと香りをぐっと凝縮させるのですが、近年は温暖化の影響で夜温があまり下がらない日も増えてきました。
それでも、できる限り樹上で完熟させ、パリッとした皮とジューシーな果汁を楽しんでいただけるよう育てています。

ナガノパープルの魅力と課題
ナガノパープルは、巨峰とリザマートを掛け合わせた長野県オリジナル品種で、濃厚な甘みと香り、種なしで皮ごと食べられるのが特徴です。
今年は9月上旬から収穫を開始予定です🍇
ただし、ナガノパープルには大きな課題もあります。
それは「裂果(れっか)」と呼ばれる現象。
成熟期に雨が続くと粒が割れてしまい、食べられなくなることが多く、例年かなりの量を廃棄せざるを得ません。
今年は台風や長雨の影響を受けず、無事にお届けできることを祈っています。
害獣との闘い
この時期のもうひとつの悩みは、害獣被害です。
完熟が近づいたぶどうは、イノシシ・ハクビシン・カラスなどの格好の標的になります。
獣たちは糖度の高い房を見分ける力を持っているのか、まるで人間が収穫する前に味見をするかのように食べていきます。
今年も収穫までの間、畑の見回りを強化し、大切な実を守っていきます。この画像のように既に被害が出始めています。。。

今年のナガノパープルの受付はまもなく終了
おかげさまで、今年のナガノパープル直送便は好評につき、受付終了間近となっています。
旬のわずかな期間しか味わえない、長野県産の甘く濃厚なぶどうをぜひご家庭でお楽しみください。
ご予約はお早めにどうぞ。
→ [ナガノパープルのご注文はこちら](リンク)
農家としての想い
ぶどうづくりは一年がかりの仕事です。
冬の剪定から始まり、春の芽かき、夏の摘粒や袋かけ…そしてこの収穫期を迎えるまでには、天候や害獣、病気など多くの試練があります。
それでも、収穫した房を手に取ったお客様が「美味しかった!」と笑顔になってくれる瞬間が、何よりの励みです。
今年も一粒一粒に心を込めて育てたナガノパープルとシャインマスカットを、ぜひご賞味ください。