【新年のご挨拶を申し上げます】
お正月も終わり、徐々に日常の生活に戻りつつありますが、まだ少しお正月気分が抜けきらない私です。最近、スーパーで買い物をしていると「野菜が高い…」と感じてしまうのは、私だけではないと思います。昨日訪れたスーパーでは、キャベツが半玉で258円、きゅうりが1袋350円でした。冬場ということもありますが、以前より価格が上がっていると感じずにはいられません。
しかし、農家の視点で考えると、それ以上に生産コストが上昇しているのが現状です。
冬の農作業ではハウス栽培の加温機(重油や灯油)を使ったり、農薬や肥料の値上がりも深刻です。私の周りの農家たちも経営の厳しさに悲鳴を上げ、「いつ辞めようか」と悩む声をよく耳にします。
そうした背景を知ると、キャベツが258円でも「農家のため」と思って受け入れられる気持ちになります。
【冬の作業】
お正月が終わると同時に、今年の作業計画を立て始めました。農薬の注文や人員配置などの準備を進めながら、現在はぶどうの剪定作業にも取り組んでいます。
ひと昔前までは、ぶどうの剪定はプロしかできない難しい作業とされていました。しかし、仕立て方法を工夫したことで、今ではパートさんたちでも剪定ができるようになり、彼女たちにも大いに頑張ってもらっています。
もちろん、プロの仕立ては果実の品質が揃い、より良いものができるため、私や社員一同がその部分を担い、一生懸命取り組んでいます。一年の作業の中でも、剪定は特に難しく、最も頭を使う作業です。そのぶんやりがいがあり、楽しい作業でもあります☆しかし、一歩間違えると、一年を通じてどれだけ努力しても取り返しのつかない結果になってしまうこともあるため、一本一本の枝を真剣に選びながら作業を進めています。今年も美味しい果物が育ちますように☆
今年はまだ最高気温がマイナスになる日がなく、比較的暖かいため、作業が順調に進んでいます。