甘くない「シャインマスカット」を選ばない為に知りたい事

本来のぶどうはとっても大きい?!

今回は、ぶどうの房もだいぶ大きくなり花も咲いてきたのでぶどうの房の形を整える房きりについて書いていきたいと思います。
本来人間が手を加えないぶどうの房には、一つの房に何百~何千という粒がついています。
そのままその粒がついてしまうと房が大きくなりすぎて糖度の低い美味しくないぶどうになってしまいます。
そこでその房をまだ一粒一粒が小さいうちに手で切り、およそ10分の1くらいの大きさにしてあげます。そうすることにより房も輸送性に優れたぶらぶらしないでぴっちり粒のしまった房ができあがります。

DSC_0007

↑これがなにもしていない素の状態のぶどうの房

DSC_0012

↑この部分だけが使う部分

この小さくなった部分がだいた3.0~3.5センチくらいです。
もっと大きくしようとすると、簡単に大きな房もつくれます、しかし大きさに比例して糖度は下がっていきます。

ぶどうは葉っぱで作れる養分には限りがあるので、その養分を少ない数の粒で分け合ったほうがもちろん甘い美味しいぶどうになります。

そして大きい房になればなるほど、房の中での粒の糖度のばらつきや、熟期の遅れからぶどうの粒が割れてしまう裂果が発生したりします。
完熟になる少し前の状態が一番ぶどうの粒も割れやすいです。

ですので裂果などの激しいナガノパープルなどは、この次期をいかにやりすごすかが重要になります。

この裂果のしやすい次期を早くやりすごすために、面積あたりにならせる量や、一房につける粒を少なく制限をするため、生産量も伸びず、希少価値のあるぶどうになります。

シャインマスカットの場合はこの時期に3.0~3.5センチ最終的な粒数は35粒程度にしてあげます。
この時期のぶどうは大きくなるのが非常に早くて、ジベレリン処理をした後などは、一日に1センチも房が伸びます(・o・)
見ている間に伸びているのがもしかしたらわかるかもしれませんね(^_^)v笑