減農薬で美味しい果物を作る為に実践している三つの事

路地での果樹栽培(ぶどう、りんご、梨)において農薬を使用しないで育てる事は99%不可能です(形がとてつもなくいびつで味が気にならないのであればまた別ですが)

しかし農薬を使わなければいけないにしてもその回数を減らすことはできます。

そこで果実の森で栽培している果物については、最低限の農薬散布でおいしい果物を栽培するため下記の事項を徹底しています。

1.適時適薬とは

農薬には殺菌剤、殺虫剤、植物調整剤、生物農薬の主に4種類があります。

殺菌剤は果実が病気にならないように事前散布し、農薬でコーティングし病気から守るといった役割があります。

その殺菌剤も雨や、日光により分解されたり流されたりし効果が薄くなっていきます。

その効果が切れている時に雨などで病原菌が付着するとそこから病気に感染してしまいす!なので基本はその農薬の効果を切らさないように殺菌剤は散布します。

ここで問題なのが今農家と言われる人たちの大半が農協でもらえる防除日誌という万能な農薬散布の一年の計画表通りに農薬の散布をしている点です。

(防除日誌はその地域のどんな所でも対応できるように万全の防除体系がとられている)

本来であれば殺菌剤なら効果が切れる前の散布。

しかし効果が余りにも残っているのにそこに重ねて散布する必要もないのです。

そして殺菌剤にしても昨今、残留農薬についてかなり厳しくなってきているので、昔みたいに残留日数が長い物は使えなくなってきています。

ということは殺虫剤もそこに虫が居る時に散布しなければ殺虫剤の意味がありません。

なのにも関わらず未だにその防除日誌通りに自分の園地に居もしない虫に対しての殺虫剤を散布する人もいるし、殺菌剤にしても雨の少ないこの長野県の上田市、東御市付近であれば、本来であれば、雨により流される農薬の量も少なく、農薬の散布回数は減るはずです。(年によっても違う)

なので果実の森では雨量計の設置による残留日数の把握や、しっかりと園地を観察する事によって「適時適薬」過剰散布の防止をしています。

2.適正管理

農薬の使用回数を減らす為にとても重要なのが、剪定や、肥料管理になります。

木の勢いが良すぎると殺菌剤が付着してない部分が増えて、病気にかかり易くなり、そこから病気が広がる事があります。

そうならないためにも果実の森では窒素系化学肥料の使用削減をし、木を丈夫にゆっくりと確実に育てています。それは農薬の使用回数を減らす事に直結します。

3.適正散布

農薬を散布する時に気を付けなくてはならないのは風です。

風が吹いている時に農薬を散布するとかけているつもりでいてもかかっていない事があります。

そうなるとその農薬がうまくかかっていない部分から病気に感染し、それを防ぐ為に事後的に農薬散布が増えていきます。

そうならないために果実の森では朝早い時には4時半の薄暗いまだ風が出ないうちから、風がでてくるまでの間での農薬散布を徹底しています。

また農薬の使用回数を減らし、さらに美味しい果物を育てるために果実の森では、独自に配合した食べられるものだけで作った微生物資材をつかい、より安心で安全な果実を生産しています。

最後に

本来であれば農家の方々も農薬散布の回数が減るという事は、農薬代の節約、農薬散布にかかる時間の節約、自分の健康、等々良い事づくめのはずなのですが、何せ一度病気になると通年作物の場合その木がだめになってしまうというリスクがあり、どうしても過剰散布になりがちです。

しかし今求められている安全安心の農作物を作る為にも、これからも研究や努力をし、美味しい果物をより多くの人に食べてもらえるように私の周りからでも広げていきたいです。

その為にもこれまで以上に努力していきたいと思います。